HTML5.1が勧告案(Proposed Recommendation)として公開

2016年9月18日

9月16日に、HTML5.1の仕様書の勧告案が発表されました。当初の予定では、2016年の9月中に勧告を目指すという話でしたが、少し遅れが出ていて、勧告案に対するW3Cメンバー企業からのコメントの受付が10月13日までとなっています。

改めての確認となりますが、W3Cの仕様書が勧告されるまでには、「草案(Working Draft)」→「最終草案(Last Call Working Draft)」→「勧告候補(CR: Candidate Recommendation)」→「勧告案(PR: Proposed Recommendation)」→「W3C勧告(Rec: Recommendation)」という5つのステップがあります。

このうちの勧告案からW3C勧告となるまでの間に、W3Cメンバー企業からのレビューコメントをW3Cは受付けています。そして、そのレビューコメントを踏まえた上で、最終的にW3Cのディレクターであるティム・バーナーズ=リーが、W3C勧告とできるかどうかの判断をすることになっています。そういう意味でも、W3Cメンバー企業のレビューというのは重要なプロセスの一つなんですね。

W3CのWeb Platform Working Group では、HTML5のマイナーアップデートを2年に1回のペースで行うことを一つの指標としていて、HTML5.2の第一草案も8月に発表されています。Web業界のニーズに応えていきながら、常に最新の仕様書となっているように、今回のHTML5.1も目指されています。

HTML5.1では、picture要素が追加されたり、表の並び替え機能に対応したりと、レスポンシブWebデザインへの対応や、Webアプリケーション開発のニーズに応えた新しい機能が追加されています。

これからもHTML5のアップデートは常にチェックしておきたいところですね。

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