W3CのWebVR関連ワークショップレポートを読む

2016年11月27日

10月に米国のサンノゼで開催された「W3C Workshop on Web & Virtual Reality」のレポートが公開されていました。このワークショップでは、Webブラウザー上で、VR体験を表現していくための課題や必要な技術標準について議論をされたようです。

ワークショップには、ブラウザーベンダーやVRヘッドセットの開発会社、VRコンテンツ制作会社やデザイナーなど120名もの技術者が集まったそうです。

特に注目されたトピックとしては、現在、すでに標準化をスタートしているWeb APIsの中でも、やはりWebVR APIを短期間での標準化を進めることが強調されていたようです。また、Webブラウザー上での360度ビデオの配信を可能とするプラットフォームの作成も一つの重要な課題として取り上げられていました。

そして、従来のWebサイトにVR体験で没入感を与えられる空間にWebを拡張すること、そして長期的には、3DコンテンツをWeb開発者が利用しやすいようにすることなどが課題として挙げられていました。

すでにFacebookやYouTubeでは、各社独自のプラットフォームにより、すでに360度ビデオの表示が可能となっています。W3Cにより標準化されて、ブラウザー各社が実装を進めることで、videoタグ一つで360度ビデオの埋め込みができるようになると、Web開発者にとっては便利ですよね。

WebVRが普及すると、当たり前のようにVRヘッドセットをした状態で、ネットサーフィンをする時代がやってくるのかもしれません。楽しみですね。

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