Webの父、ティム・バーナーズ=リーがチューリング賞を受賞!

2017年4月 9日

コンピュータ業界のノーベル賞とも言われるチューリング賞の2016年の受賞者が発表されました。2016年の受賞者は、我らがW3Cのディレクターを務めるティム・バーナーズ=リーです!コンピュータ業界における功績として、もうずっと前に受賞していても当然であったと思うのですが、今回の受賞となりました。ティム、おめでとうございます!

さて、まずは、チューリング賞ってそもそも何?というところから話を進めていかねばなりません。アメリカを主としたコンピュータ科学分野の国際学会であるAMC(Association for Computing Machinery)が、年に1度、コンピュータ科学の分野で革新的な功績を残した人物を選定して、送られる賞です。冒頭でも述べましたが、コンピュータ科学におけるノーベル賞とも称されており、実際に、チューリング賞を受賞した方が、のちにノーベル経済学賞を受賞していたりもします。ちなみに、賞の名前の冠となっている「チューリング」というのは、現代コンピュータ科学の第一人者の一人であるアラン・チューリングに由来しています。なんと、この賞、受賞者には、100万ドルの賞金が送られるそうです。

チューリング賞が始まったのは、1966年のことでした。最初の受賞者は、プログラミング技法とコンパイラ構築の先駆者であるカーネギーメロン大学のアラン・パリスでした。そこから毎年、1名以上の方に賞を授与していて、他にも一般的に知られている方を紹介するとインターネットの生みの親として知られるヴィントン・サーフとロバート・カーンのお二人も2004年に受賞しています。個人的には、この2名の直後にでも、ティムが受賞しても良かったのではないかと思っています。

先日、お伝えしました通り、3月には慶應義塾大学の名誉博士号を授与されたティムですが、61歳の現在でもバリバリにご活躍されています。

ちなみに、チューリング賞は、未だに日本人は誰も受賞していません。誰が最初の一人になるのか。楽しみですね!

Image: Wikipedia

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