Unityの開発者向けイベント「Vision VR/AR Summit 2017」でUnity 2017のベータ版が発表!

2017年5月 6日

5月1日と2日に、Unityの開発者向けイベント「Unity Vision VR/AR Summit 2017」がロサンゼルスで開催されていました。マイクロソフトやGoogle、Vuforiaなど、VR/ARに取り組んでいる代表企業を招き、さまざまな発表があったようです。

Unityのオフィシャルブログでも、「Vision Summit 2017 Keynote Recap: Announcements from Microsoft, Google, Vuforia and more!」という記事で、キーノートの概要が紹介されています。

オフィシャルブログの発表によると、2日間で1,200人以上の参加者がいた様子で、VRやARについてのディスカッションやハンズオンセッションなどがあったようです。

さて、個人的に気になったところをいくつかピックアップしていきたいと思います。

Unity 2017に組み込まれる各社の技術

まずはじめに、Unityのバージョン呼称の変更についてですが、これまでは、Unity 5.5, Unity 5.6といったバージョンの呼び方をしていましたが、今回、Unity 5.6の次期バージョンのベータ版としてUnity 2017が発表されました。今後は、年号で呼ばれていくことになるようです。

Unity 2017では、本格的にVR/ARアプリ開発のプラットフォームとしてのUnityの地位を強化していこうとする姿勢が伺えます。これまでも、VR/AR関連のエンジンや技術をパッケージをインポートする形式でUnityは対応をしていましたが、Unity 2017から主要な技術を標準機能として搭載することになりました。たとえば、GoogleのVRプラットフォームの「Daydream」や、AR技術の「Google Tango」、ARエンジンの「Vuforia」などが組み込まれます。パッケージのインポートという形では対応していたものの、やはり標準搭載となると、より利便性が高まりそうで期待したいところですよね。

XRという概念

Unityのブログ記事内でも大きな見出しで「Unity 2017 - The foundation of XR development」と、Unity 2017を紹介しています。XRという表現は、おそらく2015年頃からちょっと聞くことはあったりしましたが、Unityがここまで大々的に使ったのは初めてではないでしょうか。XRはExtended Realityの省略形で、VRやAR、MR、SRなどを広くひっくるめて使われるものだと思って良いかと考えています。現実の世界を拡張するのか、仮想の世界に入るのか、その両方を組み合わせるのか。アウトプットの方法は違えど、コンセプトやアプリの開発としてはかなり近いものがあります。その開発プラットフォームとして、UnityがXRに力を入れて行くということがこの表現からも汲み取れるのではないかと思います。

インターネット・アカデミーのインド支店の研究開発拠点は「xLab」という名前で活動をしており、さらに現在は、VR/ARアプリ開発に取り組んでおりますので、Unityと共に「XR開発」を盛り上げていきたいと思います。

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