ERCIMのあるINRIAキャンパスツアー

2017年5月11日

みなさん、こんにちは! 今回は、私が働いているERCIMとはどんなところか、ご紹介したいと思います。 私が普段勤務している場所は、ERCIMとW3Cが拠点としているINRIAという施設です。

以前のブログ「はじめまして!W3C/ERCIMに常駐しているターニャです」でERCIMについてご紹介しているので、そちらも見てくださいね。

ちなみに、INRIAとは、コンピュータサイエンスと応用数学を調査・研究するフランスの国立機関です。 INRIAの理念は、開発された技術を社会に活かすことです。

それでは、INRIAキャンパスを見ていきましょう!

キャンパス内を散策

INRIAのキャンパスはソフィア・アンティポリス、ボイト(Sophia Antipolis, Biot)に位置していて、岡の上に施設があります。 ソフィア・アンティポリスの一帯はITや薬学といった先端研究が盛んに行われているので、 アメリカのシリコンバレーのような地域だといえます。

そんなINRIAのキャンパスを歩いているといくつかステキなものを見ることができます。 例えば、プールの真ん中に設置された装置。

実は、以前はこの装置を使って、スーパーコンピューターがオーバーヒートするのを防いでいました。 10年ほど前に、もっと効率の良い装置に代わってしまったのですが、それでも近くで見るのには興味深い装置ですよ。

キャンパス内で見かける看板にも、注目してください。 実はキャンパス内の建物のほとんどが、有名な科学者の名前なんですよ。 (下の2つはもちろん違います ^^;)

上から、

  • アンドレ=マリ・アンペール(電流と磁界との関係を示した「アンペールの法則」を発見」)
  • オーギュスタン=ルイ・コーシー(「厳密性」を重視した解析学を研究)
  • ルネ・デカルト(解析幾何学の発展の基礎となる「座標」という概念を発見)
  • Livraisons(フランス語で「配達」という意味)
  • Restaurant(レストラン)
  • です。

ちなみに、私は「Borel」という建物で働いています。 この建物はエミール・ボレルというフランスの数学者にちなんで名づけられた建物で、 彼は「測度論」の研究のパイオニアと言われています。

そして、最後にもう一つ、 フランスでは2月に満開になるミモザの花も、INRIAキャンパス内で見ることができます。

このミモザは毎年2月に「ミモザフェスティバル」が開催されるほど、フランスで親しみのある花なんですよ。フェスティバル中はミモザの花を販売する屋台が並び、ミモザの花で彩られた山車のパレードが行われます。

このフェスティバルは以前のブログで紹介した「ニースの春祭り」に並んで、盛り上がるフランスのお祭りのひとつです。

美しい香りがするので、香水やチョコレートにまでも使われているんですよ。

普段私がどんなところで勤務しているのか、少しでも皆さまにお伝えすることができたら嬉しいです。季節が変わって、違う花が咲いたらまた皆さんにご報告しますね!

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