『鳥獣人物戯画』のイラスト素材が活用できる?!「ダ鳥獣戯画」

2017年6月26日

今回ご紹介するフリー素材集『ダ鳥獣戯画』は、なんと約800年に描かれた国宝絵巻物、「鳥獣人物戯画」をベクターデータ化・カラー化した素材集です。国宝に描かれた動物たちをWebサイト制作などクリエイティブな用途に活用ができます。

「鳥獣人物戯画」とは?

「鳥獣人物戯画」とは、平安・鎌倉時代に描かれた作者不明の国宝絵巻物です。日本最古の漫画と言われ、作中では擬人化された70匹近い鳥獣が独特なタッチで描かれています。セリフは描かれていませんが、当時の世情をユーモラスに風刺した作品となっています。

「鳥獣人物戯画」は、甲巻・乙巻・丙巻・丁巻の全4巻からなり、今回ご紹介する素材集サイト『ダ鳥獣戯画』では兎・猿・蛙などが森で戯れる様子を描いた甲巻のイラストを中心にデータ化されています。 加えて、本サイトのデザイナーがオリジナルで制作した、現在の世情に合わせた「駄巻」も掲載されています。

「駄巻」のイラスト素材例

「ダ鳥獣戯画」の使い方

素材は、甲巻・駄巻・蛙・兎、スポーツ、ビジネス、感情、紛争、教育、芸術といったカテゴリから好きなものを探すことができます。気に入った素材を選んでクリックをしたら拡大して表示がされますので、サイズ、保存先、色付きかどうかなど複数のパターンから画像を選びます。あとは、ダウンロードボタンまたは右クリックで保存をします。

ダウンロードの形式は、Illustratorのai、EPS、SVG、JPG、PNGの5種類から選択ができます。背景が透明となるので、PNGでのダウンロードがお勧めとされています。 基本的に、Webデザインやスライド資料、本や雑誌などのDTPデザインにも無料で使用することができます。

使用する際の禁止事項としては、次の通りです。

  • イラストの再配布
  • 素材の販売
  • LINEスタンプ
  • ジェネレーターを作ること

詳しくはライセンスのページでご確認ください。

ちなみに。「国宝なのに、フリー素材にして使えるの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、「鳥獣人物戯画」は約800年前に描かれており、著作権保護期間が終了しているため、原則として使用ができます。

「著作権法」で定められている著作権では、著作者の死後50年までが保護期間であると定められています。しかし、保護期間が切れていたとしても、無制限に使用していいわけではありません。 著作者人格権を侵害する行為、たとえば著作者の名誉・声望を害するような著作物の利用については禁止されています。

イラストレーターの方、クリエイティブな仕事をされる方、Webサイト制作やブログなどにイラストを活用したいという方は、こうした著作権に関する知識をきちんと把握し、正しく素材を活用してクリエイティブ活動を行うようにしましょう。

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