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資料作成や市場調査に活用できる!総務省の「統計ダッシュボード」

2017年6月 2日

資料作成や市場調査に活用できる!総務省の「統計ダッシュボード」

総務省は、5月12日より「統計ダッシュボード」を公開しました。 およそ5,000もの統計データが17分野に分類されているので、統計調査名がわかなくとも、 確認したい統計にアクセスできたり、調査項目を自分で選択して見たい数値だけを 表示させたりできるので、快適に統計データを利用することができるようになりました。

統計ダッシュボードの使い方

「統計ダッシュボード」は、何が特徴的なのでしょうか。 実際に、「統計ダッシュボード」を使ってみましょう!

サイトにアクセスをすると、トップページには、「人口」や「失業率と求人倍率」といったいくつかの統計グラフが表示されています。そのままでも十分役に立つデータなのですが、「日本の人口」についての統計データを例に挙げてみます。

トップページから、「日本の人口」をクリックすると、最初は月別の日本の総人口と日本人人口が棒グラフで表示されます。

統計ダッシュボードの使い方

これだと変化があまりなくて面白くないグラフですね。

そこで、グラフに表示させるデータを変化させてみましょう。 「左の軸」もしくは「右の軸」にある+マークボタンをクリックすると、グラフとして表示させるデータを選択するウィンドウが次のように表示されます。

マーケター必見!総務省「統計ダッシュボード」

今回は、左の軸一覧では"日本人人口(総数)"を、右の軸一覧では"日本人人口に占める割合(0~14歳)"と"日本人人口に占める割合(65歳以上)"を選択して「OK」を押してみます。

すると、3つのデータが表示されました。しかし、まだ変化の少ないグラフであることに変わりはありません。理由は、このグラフの表記が直近1年間の月別のグラフになっていることに理由があります。人口に関わる数値は、月ごとに大きな変化が起きるようなものではありませんから、グラフの期間表示を変更する必要があります。 そこで、グラフ左上にある「データ変更」のボタンをクリックしましょう。

マーケター必見!総務省「統計ダッシュボード」

すると、左側に項目が新たに表示され、「データ周期」「地域階級」「現数値・季節調整値」の各項目を変更できる状態になります。

マーケター必見!総務省「統計ダッシュボード」

ここで、「データ周期」を「月」から「年」に変更しましょう。

すると、"日本人人口に占める割合(0~14歳)"と"日本人人口に占める割合(65歳以上)"の折れ線グラフに変化が生まれ、少子高齢化が進んでいることがわかるグラフになりました。

統計ダッシュボードの使い方

また、グラフ下の表示範囲を変更することで、グラフに表示させるデータ期間の調整をすることもできます。(なんと、過去およそ40年間分!) さらに統計によっては、グラフ上にその年に起こった出来事を表示させる機能が使えるので、当時の背景に照らし合わせた分析をすることもできますし、都道府県、市別のデータなども表示させられます。

このように、「統計ダッシュボード」では、統計を自分の確認したいデータにあわせて利用することができます。

「統計ダッシュボード」を使ったリサーチの例

先に挙げた、「日本の総人口」のデータだけでなく、県別の統計から市町村の統計までにもアクセスすることができます。 「統計ダッシュボード」に掲載されている統計を組み合わせて分析することで、より詳しく現状を理解できるかもしれませんね。

また、画面右の「その他機能」をクリックすることで、データのダウンロードをすることもできるので、プレゼン資料やレポートの作成にも役立てることができます。もちろん、情報収集や仕事に役立つ参考データを探すのにも役立ちそうですよね。

内閣府は、データサイエンティストの育成を急いでいます(過去記事「内閣府ゲスト講演!「データサイエンティスト養成セミナー」開催レポート」参照)。 総務省が作ったこの「統計ダッシュボード」も、統計データの利活用を推進し、使いやすい統計データを提供する取り組みの一環だそうです。ますます、統計学やデータサイエンティストにかかわるスキルのニーズを感じますね。

興味がある方は、ぜひ一度、使ってみてください!

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本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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