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内閣府ゲスト講演!「データサイエンティスト養成セミナー」開催レポート

2017年5月10日

内閣府ゲスト講演!「データサイエンティスト養成セミナー」開催レポート

2017年4月26日(水)、「データサイエンティスト養成セミナー」がインターネットアカデミー渋谷校にて開催されました。

昨今の企業活動には、インターネットなどを通じて取得したビッグデータを分析し、さまざまな戦略や企画を立案することが求められています。 しかし、膨大な量のデータを整理するためには、それなりの専門知識が必要です。

本セミナーでは、これからデータ分析の専門家であるデータサイエンティストを目指そうという方に向け、その導入として、プログラミングで簡単なグラフを作成する講義が行われました。

データサイエンティストに求められる「プログラミングの知識」

講義冒頭では、内閣府からゲストとして政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当)付 参事官(基本政策担当)水野正人 氏 をお招きし、これからの政策立案において国がいかにデータを重要視しているかについてお話をして頂きました。

現在内閣府では、外部のデータサイエンティストを集めてチームをつくり、客観的根拠(データ)に基づいた政策のPDCAを回す取り組みを行っているそうです。

データサイエンティストには、データを分析するための統計学の知識や、データを整理するためのさまざまなプログラミングの知識が必要です。 今回使用したデータは、行政などがインターネット上で公開しているオープンデータと呼ばれるもの。通常、ダウンロードしたデータは数値が羅列されているだけなので、まずはグラフにしてデータを可視化し、一見して分かりやすいよう整理する必要があります。

JavaScriptを使ったグラフ作成の演習

今回はデータ整理の導入として、データをグラフとして表示する手法を、JavaScriptというプログラミング言語を使った簡単な演習を行いながら学びました。

JavaScriptを使ったグラフ作成の演習

グラフは、以下のような手順で作成します。

  • ステップ1:グラフの種類の選択
  • ステップ2:必要なJavaScriptライブラリを読み込む
  • ステップ3:グラフを設定する要素を用意する
  • ステップ4:グラフを描く
  • ステップ5:グラフを調整する

ステップ1:グラフの種類の選択

グラフには、「棒グラフ」「折れ線グラフ」「散布図」などさまざまな種類があります。 まずはその中から、データの性質や見たい傾向に合ったグラフを選択します。

ステップ2:必要なJavaScriptライブラリを読み込む

講義で使ったJavaScriptライブラリは、インターネット上で無料配布されている「Flotr2ライブラリ」。 当該ホームページの「source」を選択し、表示された一覧の中からグラフが簡単に書けるソースコードが記述されたファイル「flotr2.min.js」をダウンロードします。

ステップ3:グラフを設定する要素を用意する

グラフを描くために必要なグラフの表示エリアの定義や、データの入力を行います。 データはhtmlの中のJavaScriptが書ける範囲に、プログラムで扱える形式で記述します。講義では、すでにhtmlのコードが記述されたファイルを使い、記述された内容を確認していきました。

ステップ4:グラフを描く

グラフを描く命令を出すコードや、グラフの種類を設定するコードなどを記述します。講義では、こちらもすでに記述されたファイルを用いて、その内容を見ていきました。ファイルをFirefoxでプレビューすると、グラフが描けていることが確認できます。

グラフの種類の選択

ステップ5:グラフを調整する

ステップ4の段階のグラフでは、横軸・縦軸の最小値やメモリの有効数字などがデフォルトの状態になっているため、変更が必要な部分を細かく設定していきます。 講義では、横軸・縦軸の最小値やメモリの数値を整数にする設定のほか、タイトルを付けたり、グラフの色や幅などを変更したりする方法などが紹介されました。

ビッグデータを使ったサービス事例の紹介

この一連の流れを「棒グラフ」「折れ線グラフ」「散布図」の3種類について学んだあと、講義の最後では、実際にビッグデータを使ったサービスが3つ事例として紹介されました。

その一つが、税金の用途が確認できるサイト「WHERE DOES MY MONEY GO?」です。サイト上で自分の年収を設定すると、納めている税金が1日当たりにどんな用途で、いくら使われているかを見ることができます。例は千代田区のもので、実際の自治体の予算データに基づいて作成されています。

ビッグデータを使ったサービス事例の紹介

まとめ

ネット上に公開されているさまざまなデータは、「オープンデータ」で検索するだけでもいろいろ見ることができます。これらをうまく活用すれば、新たなプロジェクトやビジネスの立ち上げに必ず役立てることができるでしょう。

また、それらのオープンデータを活用するために今回のセミナーで使用したJavaScriptは、最初の骨組みをつくるのは大変でも、大量のデータを修正したり、追加したりする場合にとても有用です。インターネット・アカデミーでは、JavaScriptやPHP、JavaといったWebプログラミングが本格的に学べるコースを各種ご用意しています。 データサイエンティストに興味がある方、今人材ニーズが増えているプログラミングのスキルを身につけたいという方は、ぜひ一度無料体験レッスンにご参加ください!

本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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