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「初心者のためのUnity講座」開催レポート

2017年5月26日

「初心者のためのUnity講座」開催レポート

パソコンやスマートフォン、家庭用ゲーム機など、幅広いプラットフォームのゲーム制作に用いられるゲームエンジン「Unity」。なぜ、世界中の多くの開発現場で支持されているのでしょうか?その理由を、Unityのエヴァンジェリストである池和田有輔講師に教えて頂きました。

実践形式で学ぶUnityの特長

5月16日(火)、インターネット・アカデミー渋谷校にて、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社のエヴァンジェリストである池和田有輔講師をお招きし「初心者のためのUnity講座」が開催されました。

講座前半は、Unityの紹介と基本的な操作方法、後半には受講生が手を動かして実際にUnityを操作する実習となり、プログラミング通りに画面内の物体が動くと、参加者の方から「おおっ」とどよめきがあがっていました。

Unityとは

Unityとは、ミドルウェアを内包したゲームエンジンです。グランブルーファンタジー、ポケモンGOなどのPCやスマホ向けのゲーム、稲船敬二氏が監修を務めたReCore(Xbox)など家庭用ゲーム機向けゲームのほか、ヘッドマウントディスプレイで注目されているVR(バーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)においてもUnityが使用されています。

マイクロソフト社の「HoloLens(ホロレンズ)」では、実に91%でUnityが使われています。
ゲームエンジンとしてのUnityは、市場占有率が45%、開発者使用率が47%、開発者数約450万人、Unityゲームインストール回数は世界の人口を大きく上回る約190億回にも及びます。

Unityとは

Unityの特色

Unityは、アーティストやデザイナーがそれぞれ制作に適したソフトで作ったデータ(アセットと呼ばれます)を、まとめ、加工・編集し、ゲームなどにするものです。Unityはアセット自体を作るものではありません。

加工・編集用というと、エンジニアだけのものと考えられがちですが、Unityはプロジェクトに関わる全ての方に使って頂けるものです。
アーティストの方には、パーティクルを使った演出やポストエフェクトなどを制作に取り入れる使い方がオススメです。プランナーの方には、モックアップを作るのが早いというUnityの特色を生かし、ラピッドプロトタイピングツール(素早く試作品を作るためのツール)として使って頂くことができます。

Unityに適した開発手法

旧来のゲーム開発では、バラバラに作ったものを組み合わせて完成していましたが、Unityは以下のような開発手法に向いています。

(1)イレテーション

まず、いち早くゲームの構想を形にしたモックアップを作成し、開発を繰り返しながら次第に完成度を高めていくスタイルです。

(2)インクリメンタル

最初に一番面白い・重要なシーンから作り、次にやや重要なところ、それほど重要でないところを順に作っていくスタイルです。

Unityのプランとサービス

UnityのプランはPersonal、Plus、Proとありますが、実は各プランに機能差はありません。ただし、プランには前年度の売り上げに応じたレベニューキャップがついています。また、受けられるサービスの内容にはプランによって差があります。

Unityを動かしてみよう

続いて、実際にUnityを使った実習に入りました。

まず、「Projects」の画面で「New」をクリックし、次の画面で3Dを選んで「Create project」をクリックします。

Unityを動かしてみよう

実際にUnityを操作するにあたっては、設定を2つ変更しましょう。

(1)画面右上の「Layout」をクリックし、「2 by 3」に変更します。これで、編集を行う「Scene」画面と、カメラから見た「Game」画面を同時に見ることができます。

Unityを動かしてみよう

(2)画面左上の、Macでは「Unity」、Windowsでは「Edit」を選択し、「Preferences...」をクリックします。続いて「colors」を選択します。

プログラミングをしてみよう

ここで「Playmode tint」の色を好きな色に変更しておきましょう。
Unityでは「再生」ボタンを押すだけで簡単にテストプレイができますが、再生中に設定を変更しても、あとで設定がクリアされてしまいます。「Playmode tint」で再生中の画面の色を変えることで、再生中であることが分かりやすくなります。

プログラミングをしてみよう

一通りの基本操作の説明の後は、実際にC#言語を用いて簡単なプログラミングを行いました。

ゲーム内のオブジェクトを動かすには、「Inspector」に「Component」という要素を追加する必要があります。

Unity プログラミング

Componentには元から用意されているものもありますが、自分でプログラミング言語を用いてComponentを作ることができます。 UnityはC#とJavaScriptに対応していますが、UnityのJavaScriptは少し仕様が違うため、注意が必要です。

プログラミングをしてみよう

実習では「Rotator」という名前で、オブジェクトが回転するComponentを作成し、実際に指示通りに動くことを確認しました。

まとめ

池和田講師が手がけられている「Made with Unity」では、「Ultimate Bowl 2017」をはじめ、数多くの優れたUnity作品を観ることができます。

このような作品を、あなたもUnityで作ってみませんか。
インターネット・アカデミーでは、Unityの学習に力を入れており、インド校が世界初のUnity認定トレーニングセンターの1つに認定された実績があります。 最近では、「Startup Ignition Program」というインド校で英語とITを学ぶ留学プログラムの中で、Unityを使ったVR講座を受講することができます。ご興味がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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