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Googleの「Quick, Draw!」から知るAIの仕組み

2017年4月24日

Googleの「Quick, Draw!」から知るAIの仕組み

先日、山田先生が「Googleが、AIベースのオンラインお絵かきツール「AutoDraw」を発表!」という記事の中で、Googleの「AutoDraw」というWebアプリを紹介していましたね。 今日は、その「AutoDraw」よりも先に配信されていたAIアプリ「Quick, Draw!」について、ご紹介します。

「Quick, Draw!」とは

「Quick, Draw!」は名前の通り、出題されたキーワードの絵を20秒以内に素早く描き、その描かれた絵が何なのかをAI(人工知能)に答えさせるというWebゲームです。

「Quick, Draw!」とは

AIは、出題されたキーワードを把握していないため、自分が描いた絵がAIにとって分かりやすいものであるかどうかがゲーム勝利の鍵となります。出題は6問、短時間で分かりやすい絵を描くのはとても難しく、一人でも複数人でも盛り上がることができます。

「Quick, Draw!」とは2

最近、ニュースで「AI」という単語を聞く機会は増えたのではないでしょうか。 AIは現在、人間と同等の知能を持つようにとあらゆる企業が開発に力を入れています。 GoogleもAIの開発に力を入れている代表的な1社ですが、この「Quick, Draw!」において、AIがどのように描かれた絵を判断しているのでしょうか?

AIの画像認識の仕組み

AIは、単に完成したイラストだけを見て、何を描いたのか判断しているのではありません。 その絵がどのように描かれたのか、つまりどんな順番で描き始められたのかということも 分析しているのです。 AIは、線の構成と描かれた順番という限られた情報からあなたが描いたイラストを分析し、さらにネットワーク上で保有しているイラストに類似するイメージ情報を見つけて 「それが何のイラストなのか」を解答しているという仕組みになっています。こうしたシステムは、「機械学習アルゴリズム」の1つである 「ニュートラルネットワーク」と呼ばれています。

機械学習アルゴリズム」とは、コンピュータに人間と同等の処理をさせるためのメソッド(方法・方式)のことです。 その1つに分類される「ニュートラルネットワーク」では、AIが新たに認識したイメージと元々保有しているイメージデータを合わせるために 何度もすり合わせを繰り返し、分析するという作業を高速で実行しているのです。

友人あるいは家族と会話しているときに、伝えたいものの名前がでてこず、そのものの特徴を列挙して 相手に伝える、あるいは伝えられた、という経験がありませんか? それと似たような方法で、AIは認識したものを判断しているのです。

機械学習アルゴリズムが「これから」を創る!

従来、コンピュータは、計算や検索を素早くこなすことが大きな役割の1つでしたが、これからは、人間のようにコンピュータ自身が 状況を判断して作業を行う可能性が高まっています。 そうした可能性を支えているのが、「機械学習アルゴリズム」なのです。

あらゆるものがインターネットにつながるという「IoT (Internet of Things)」が実現されつつあるなかで、 「機械学習アルゴリズム」の重要性も高まっています。 自動車の自動ブレーキシステムも、インターネットでよく目にする「あなたにおすすめ」の広告もすべて、 こうした仕組みのもとで実現しています。

もともとは人間が事故を起こさないようタイミングを計ってブレーキを踏んだり、 インターネットで買い物するときに自分のほしい物を把握したりしていましたが、 ニュートラルネットワークをはじめとする「機械学習アルゴリズム」の発展で、コンピュータがそうしたことを判断できるようになってきました。

将来的には、AIが病気を診断してくれたり、完全な自動運転が可能になったり、まだまだ「機械学習アルゴリズム」 の発達が私たちの日常生活を快適にしてくれるでしょう。

これからの未来が楽しみですね。

本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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